果物/食習慣に取り入れましょう
 
  「果物・野菜を食べることで脳卒中を予防します」 
 
出典: “Fruit and vegetable consumption and stroke: meta-analysis of cohort studies“
 The Lancet 2006; 367:320-326 Feng J He , Caryl A Nowson and Graham A MacGregor
 を参照下さい。 >> 文献へ

通常摂取する範囲内の量で食べていても脳卒中を予防します。さらに果物と野菜の量を多くすると、脳卒中の発症リスクが減少すると報告されています。この研究により、果物と野菜を一日あたり5SV(サービング=食事バランスガイド参照)以上摂取するという目標を紹介しています。
りんご農園 荒井Chuさんの気まぐれ長野情報
 荒井 Chu さんの 豆知識
「美味しいりんごの見分け方」  

世の中、様々なものに「コツ」とか「ポイント」というものが存在しますが、美味しいりんごを見分る際にもやはり「こつ」とか「ポイント」というものが存在します。今回は、そんな「コツ」や「ポイント」をご紹介してみたいと思います。
 これには様々な要素があり、全体に共通するものと品種ごとに異なるものとがありますので、ご注意下さい。
 では、美味しいりんごを見分けるポイントをご紹介して行きます。

◆ 共通する「コツ」や「ポイント」

1.色について
 ・りんごの色が濃く、艶々している(赤なら赤の、黄色なら黄色の発色がよいこと)。
 ・葉の跡などがないものが良い(やはり葉摘みしてあるものの方がよい)。

2.形について
 ・肩(軸のある方)はもちろん、おしりも張っているものがよい。
 ・変にごつごつしていないものがよい。

3.大きさ
 ・大きすぎず、小さすぎず、その品種ごとに標準的な大きさのものが間違いない。
 ・大きいものは、やや大味になる傾向があり、小さすぎるものは完熟してないこともある。

4.重さ
 ・体積の割に、ずっしりと感じるものがよい(密度が高い)。

5.香り
 ・香りの強いものが良い(品種ごとに、その感覚は異なりますが・・・)
 ・美味しそうな香りがすること。

6.音
 ・指先または爪でりんごを弾き、その音色を確かめる。音が高いほど密度が高くよい。
(隠れてこっそりとどうぞ)

7.感触
 ・水分があって、みずみずしいもの。
 ・ワックスがあまり出ていないものを選ぶ(秋映を除く)。

◆ 品種ごとに異なる「ポイント」

1.つがる
 ・やや地色の青みが残っているものの方がよい。

2.秋映(あきばえ)
 ・他の品種の標準の大きさに比べて、より大きめのものを選ぶ。
 ・色が濃く、テカテカしているもの。
 ・ワックスが出て、触るとべたべたと手が張り付く感じがするものが絶対、美味しい。
 ・おしりがコケやすい品種なので、おしりの張りをよく見る。
 ・おしりがゴツゴツしすぎているものは避ける。

3.紅玉
 ・特に、密度の高いものを選ぶようにする(特に玉が小さい品種なので、わかりにくい)。
 ・日焼けしたものはゴム質(ゴムのように軟化する)の可能性があるので避ける。

4.ふじ
 ・りんごを裏返し、おしりを見る。透明なガラス質の赤色になっているものがよい。
 (色がよくても美味しいとは限らない。)
 ・果面はザラザラしているものの方がよい。
  ツルツル、スベスベしているものは美味しくない(未完熟果か有袋りんごの可能性大)

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旬の果物ー秋 11月
   蜜柑  ミカン科ミカン属  
 

 ミカンとは普通温州みかんの事を指します。温州とは中国の地名で、江戸時代温州から持ち帰ったことからこの名が付いたといわれています。

 ミカンの特徴はビタミンC が豊富なことで、ビタミンC は抗酸化作用があるほか、体の免疫機能を高める働きがあります。この時期流行する風邪やインフレンザをミカンで予防対策しましょう。

 また、ミカンの皮は生果よりも高い薬効があります。天日干しにしてから湯船にいれて、血行を良くしてもらいましょう。

みかん

 
     
 

 


 

 
 
果物ー秋 10月
   柿  カキ科  
 

 秋を代表する味覚の一つです。 甘がきと 渋柿があります。甘がきはそのままで食べたり、和え物にしたりします。渋柿はそのままでは食べられないので、干し柿にしたり、渋抜きしてから生で食べたりします。主な産地は岐阜、静岡、奈良などがあります。

 果肉の色はカロチノイド色素でビタミンA の効力があります。また、柿はビタミンC の供給源としても最適で、甘がきで100g 中70mg 含んでいます。柿中一個が200g なのでビタミンC の確保ができると思います。
柿

 
   酢橘・香橙  ミカン科  
 

  スダチは徳島特産の柑橘類で、強い酸味と芳香が特徴です。日本料理、とくに松茸と良く相性が合います。大きさはカボスより小さく1 個30 〜40g で、カボスは100 〜150g あります。

 カボスは大分特産の柑橘類で、酢橘同様強い酸味と芳香が特徴です。日本料理の酢としての用途が広く利用されます。カボスの由来として、皮は蚊いぶしによく効くとかでこの名があるといわれます。


酢橘・香橙

 
果物ー秋 9月
   葡萄  ブドウ科ブドウ属  
 

ぶどう

 
   ブドウは中央アジア原産で、鎌倉時代中国から輸入されたものです。世界的に見ても最も生産量が多い果物です。

 ブドウの用途としてはワイン醸造用、干しブドウ、生、ジュース、ジャムゼリーなどがあり、用途によって使用するブドウの品種が変わります。例えば、ワイン用にするなら小粒で酸味のあるものや渋みのタンニンがあり、ワインのこくをもたらします。生用やドライフルーツの場合は果皮が薄く、果汁が多く甘みが多いもの、などです。

 ボジョレヌーボーの解禁は主に11月ですが、そのままでいただくなら今が時期です。産地は山梨、岡山などがあります。選び方はぶどうのまわりについている白い霧のようなもの。これはブルームといって、果物が自ら出すもので水分の蒸発を防ぎ、味を守る役目をしています。

 
   梨  バラ科ナシ属  
 

  ナシには日本ナシ(二十世紀、長十郎、幸水、豊水、新高など)と西洋ナシ(ラ・フランス、バートレットなど)があります。普通ナシと よばられて いるのは日本ナシのことです。

 日本ナシは全国各地で生産されていますので、自分の周りでもみたことがあるでしょうか?主な産地は千葉、茨城、鳥取などがあります。

 ナシの主成分は水分で約90 %を占めます。たっぷり含んだ果汁にリンゴ酸とクエン酸のさわやかな酸味もあり、水分補給や夏ばて気味の疲労回復に役立ちます。

 しかし、ナシには解熱作用もあるので、体の冷やしすぎには注意が必要です。

梨

 
   栗  ブナ科クリ属  
 

 クリは世界の温帯地方に広く分布する秋を代表する一つです。日本で栽培されているのは、野生種から改良された日本栗200 種以上ありますが、渋川離れは悪いが、粒の大きいのが特徴です。主な産地は茨城、愛媛、熊本などがあります。

 ここでひとつうんちくを。
クリのことを「 マロン」と呼ぶ場合があるが、本来はトチノキ科のマロニエの実のことであり、誤用です。

 
 
    栗
 
     
 


   
     
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