Aromatherapy:精油を楽しむ
アロマテラピーは植物から採取される精油を使用する植物療法の中の一つとして分類されます。
精油(エッセンシャルオイル)は植物の花・葉・果実・樹皮・根などから抽出されます。
受験の季節にお勧め精油のレシピ
ローズマリー・シネオール Rosmarinus officinalis cineole
シソ科 花と茎葉 多年性の常緑低木
ラテン語のros-marinusに由来して「海のバラ」という意味を持つ。薬用植物の中でも強い芳香を持つ。古代ギリシャ・ローマでは、忠誠や記憶の象徴であり、学問を象徴する植物であった。それが、現代において、受験のための香りとまで言われる由縁だろう。1.8シネオールが抗カタル・去痰・粘液溶解などの作用を有し、含有量によっては薬品の原料として使用されることもある。
スプレーで室内に。 >> スプレーの作り方
バスソルトに。
ハンドトリートメントに。
風邪の季節に精油を上手に使ってセルフケア
本格的な寒さが訪れる前に風邪の予防に心がけましょう。
先ず第一は十分な栄養を摂ることが大切ですが、アロマテラピーでの二次的な予防も十分効果が期待できます。
★芳香浴
アロマポットやディフューザーなどを使用して空気清浄を行います。精油の芳香成分には抗菌・抗ウィルス作用があります。空気中に精油を拡散させることで、風邪の菌やインフルエンザウィルスから少しでも遠退くことができます。
特にお薦めのブレンドはティートゥリー・レモン・ペパーミント・ユーカリラディアタなど。
そして、外出から帰ったら真っ先に洗面所へ….。大人も子供も手洗いとウガイは必須です。
★ウガイ薬
精油でウガイ薬を作ってみてはいかがですか?
ウォッカ、ブランデーなどアルコール度数の高い物を使用します。
10ミリ程度の容器にタイムツヤノール・ティートゥリー・ペパーミント等をブレンドしておきます。
ぬるま湯カップ一杯に2~3滴垂らしてウガイをします。
石けんもティートゥリー・ラベンダー・ユーカリレモン等の抗菌活性が期待できる精油でとても良い香りの石けんを手軽に作ることができます。是非、お試しください。
秋の夜長のアロマ(精油)の楽しみ
安眠のために・・・
シャワーだけでなく、少し温めのお湯にゆったりと浸かるのもお勧めです。手足が冷えきってしまった時や風邪気味で入浴を控えたい時は手軽にできる「足浴」・「手浴」も安眠を導く方法の一つです。 また、室内環境を整えることも大切です。精油による室内芳香は、芳香成分による空気清浄はもちろん、嗅覚による刺激は本能に働きかけ、ストレスの軽減や気分の活性に役立ちます。
ブレンドレシピ
マンダリン・ラベンサラ・ラベンダーアングステイフォリア(入浴、足浴、手浴に)
グレープフルーツ・テイートウリー・ローズウッド(室内芳香に)
マンダリン
柑橘類のすっきりとした香りの中にも懐かしさが漂います。このオイル には微量ですがエステル類のアンスラニル酸ジメチルという芳香成分が含有されているため強 い抗不安作用が期待される上、ほとんどの柑橘類精油に含まれるd-リモネンの持つアセ チルコリンエステラーゼ抑制作用によって、鎮静効果も併せて期待できる。
ラベンサラ
クスノキ科の植物で、葉付きの小枝から抽出され、酸化物類の1.8シ ネオールを多く含有しており、臨床結果から強い催眠作用が検証されている。
ラベンダーAng
真正ラベンダーとも言われ他の物よりエステル類の芳香分子を多く含有 するため、その効果により安眠に導くことが期待できる。
室内芳香
G.フルーツの空気清浄効果とテイートウリーの抗菌活性、ローズウッドの持つ落ち着きのある華やかさが気持ちを落ち着かせてくれる。
目覚めのレシピ
熱めのシャワーを浴びたあとの簡単室内芳香、お湯を入れたマグカップにペパーミント、レモン、ローズマリー、レモングラスなど数滴垂らします。単品でもブレンドしても構いません。湯気と一緒にほのかな香りを嗅ぎながら、やがてスッキリとした目覚めとともに、やる気も出てきます。風邪気味のときにはユーカリとペパーミントがお薦めです。毎日行うことで予防にもつながります。
#ローズマリーにはケモタイプが存在します。この場合はシネオールタイプがよいでしょう。脳を活性化し、記憶力を増すことから、受験生のための香り、呆け防止の香りとも言われています。
会議用ブレンド
特に午後の会議は頭がスッキリしないどころか、うとうと・・・なんてことも。会議だけでなく、午後の勤務時間帯に室内芳香を行い、事務処理のミスを軽減できた、という企業もあるくらいです。お薦めはやはりカンキツ系の香り、オレンジスイート、レモン、ベルガモットにユーカリやアルベンシスミントなどをブレンドして使います。デイフューザーはもちろん、ハンカチやコットン、テイッシュなどに直接数的垂らし、デスクの上においておきます。会議室全体が爽快感のある香りになり、タバコの匂いが気になる方にもお薦めです。
アロマテラピーの歴史
一般的にはエジプト時代のミイラ作りに使用されていた芳香植物や香油、眠りを誘う香り、あるいは神への捧げものとして創られた「キフィ」は、そのレシピもある程度解明され、その効果も実証されています。クレオパトラや楊貴妃が好んで使用した香り、東洋のクレオパトラと言われた弁財天が、沐浴に使用したといわれる薬草など・・・「香り」の歴史は実に多様です。書にキリスト生誕時に東方の3賢人が献上したフランキンセンス・ミルラ・黄金が記されていたのはご存知の方も多いと思いますが、宗教儀式にも芳香植物や精油は使用されていたことになります。
アロマテラピーを始める方が注意してほしいこと
植物由来だからといって100%安全とは限りません。皮膚刺激の強い成分、神経毒性を持つ成分など禁忌を持つ成分が含まれているものもあります。乳幼児、小児、妊産婦、授乳中の方、高齢者、てんかん体質の方などは特に注意が必要ですが、使用法によっては有効に作用する成分でもあります。正しい知識を身に付けることで、安全にそして安心して使用することが可能です。
※精油は医薬品ではありません。 自己責任のもとでご使用ください。
代替医療としてのアロマテラピー
アロマテラピーは植物から採取される精油を使用することから、植物療法の中の一つとして分類され、近年では国内においてもリフレクソロジーと並んで代替療法の一環としての利用者も増加の傾向にありますが、代替医療に対する考え方は国による取り組み方によっても異なるようです。アメリカのメディカルスクールにおいては正規の授業として取り入れられているところも多く、ドイツでの植物療法士は国家試験制度となっており、日本国内でも漢方医学などを取り入れている教育機関も増えつつある傾向です。
フランス・ベルギーにおいては25種類の精油が保険適用となっており、200種類に及ぶ精油に関しての研究が現在でも続けられていると言われています。
アロマテラピーは『芳香療法』と直訳されますが、精油には少なくとも300種以上もの芳香分子が含有されており、それらは全て『C・H・O 』からなる有機物質で構成されています。それらは様々な薬理作用を持っていることが、臨床によって解明されており、症状によっての使い分けを可能にしています。
精油の使用法は、室内芳香・皮膚塗布・吸入と多様ですが、どの方法でも、芳香分子の分子サイズが小さいことから嗅覚を通してダイレクトに、大脳辺縁系にアプローチし、およそ15分をピークに血液・リンパの流れに乗って、体内を駆け巡り、90分後には排泄されるとも言われています。 (* 成分により異なる場合があります)精油は「香り」と「薬理作用」によって私たちの「こころ」と「からだ」のバランスを保つための手助けをしてくれるのです。
精油(エッセンシャルオイル)とは
植物の花・葉・果実・樹皮・根などから抽出される揮発性の有機物質です。特殊なものを除いては水蒸気蒸留法によって得られます。人間のように行動したり、言葉を発することができない植物は、二次代謝産物として精油を作り出すことで自らの体を守り、また種の保存に努めます。精油はそれらのエネルギーが濃縮されていることから、強い芳香を持ち、抗菌・抗ウイルス・抗真菌作用を持つもの、昆虫に対する誘引や忌避作用を持つものなど、私たちの生活にも有効かつ有益な効果が期待できる成分を含んでいるのです。
植物の「命のしずく」ともいわれる精油は非常に強い働きも持ち合わせているので、成分によっては注意が必要なものもあります。アロマテラピーは、正しい知識を持ち・安全にそして安心して使用できる精油選択が重要です。
▼植物由来だからといって100%安全とは限りません。皮膚刺激の強い成分、神経毒性を持つ成分など禁忌を持つ成分が含まれているものもあります。乳幼児、小児、妊産婦、授乳中の方、高齢者、てんかん質の方などは特に注意が必要ですが、使用法によっては有効に作用する成分でもあります
精油選択の重要性
含有成分によって薬理活性の異なる精油はその成分分析が精油選択の重要な要素です。
植物はその年の生育環境によって微妙な成分の変化たします。有機栽培であるか、農薬・防腐剤使用の有無、化学的に合成されたものではないか、1ビンごとの確認ができなければ、安心して使用することはできません。
単に香りを楽しみたい場合でも、香りの分類や体調を整えるためにも分析がなされていることで、安全な使用が可能になります。小さなお子様や高齢者などは、特に気を配って差し上げたいものです。最近はペットにも使用されています。 例えば、表示が「ラベンダー」とあった場合、種によって成分が異なることから、使い方も変わってきます。どの品種で、どのような成分で構成されているのかが、明らかになって、初めて目的に応じた使用が可能になります。安眠に良いといわれているラベンダーですが、その効果をまったく期待することのできない品種も存在しているのです。その成分を確認するためにも“ロットNO”と“ビンのラベルNO”が同一の分析表が添付された『ケモタイプ精油』をおすすめいたします。
精油を使用するにあたっての注意
私たちは様々な形でライフスタイルの中に、精油を取り入れることが可能ですが、植物の有効成分が非常に高い純度で濃縮されている揮発性の物質です。芳香浴・吸入・塗布などによる使用は自己責任のもと、次のことに十分な注意をしてください。
1)原液を内服また皮膚塗布をしない。
(特に粘膜・目のまわりなど)
2)小児(3歳以下の乳幼児を含む)・高齢者および敏感肌・
アレルギー体質の方は使用する精油・濃度などに留意
し、パッチテスト後の使用をおすすめいたします。
(パッチテストは使用する濃度で行ってください)
3)妊産婦・授乳中・てんかん体質をお持ちの方は、精油
の禁忌事項を確認の上、使用してください。
4)精油は水には溶けにくい物質です。入浴剤として使用
する場合には必ず乳化させて使用してください。
(自然塩・はつみつ・市販の乳化剤などを使用)
5)柑橘系など一部の精油には「光感作」を持つ成分が含
まれています。希釈されたものであっても、塗布直後
は直射日光にあたらないようにしてください。
(シミの原因になります。)
6)使用後は蓋をしっかりと閉めた上で、直射日光を避け
お子様の手の届かない冷暗所に保存してください。
(空気に触れますと精油の酸化を早め劣化につながります)
アロマテラピーは、自己責任のもと、自分自身に行うことが基本です。
精油各論 ティートゥリー Melaleuca alternifolia
科名:フトモモ科 :フトモモ科の植物は他にユーカリやスパイスで知られるクローブなどがあり、スパイシーで野性味のある香が特徴です。
精油を抽出部位:葉
主な産地:オーストラリア
ティートゥリーの歴史は古く、クック船長が航海の折り、お茶として飲用したことで、健康を維持できたとも言われ、ティー(茶)のトゥリー(木)とも言われます。この精油で一冊の本になるくらい多くの逸話と研究がなされている精油でもあります。清潔感溢れる香りは、同時にこの精油の作用にも共通点を見いだします。抗菌・抗ウィルス作用のあるモノテルペンアルコール類・モノテルペン炭化水素類等を含み、感染症に対して幅広い期待が望めます。最近、若年層にも増えている真菌症(皮膚・水虫・爪床真菌症)にも継続使用によっての改善が視られます。また、冬に限らず夏場にも蔓延するインフルエンザ等にも、この精油の免疫促進作用が、その相乗効果を顕します。香りの刺激は嗅覚からダイレクトに大脳返縁系に及び、精神面、自律神経系に影響を与えますが、このティートゥリーは特に、副交感神経の強壮に役立つことが知られています。
精油を使った生活(楽しみ方レシピ)
<スプラッシュコロン>
作成手順
1. スプレー容器に無水エタノールを入れます(20ミリ容器使用)
2. 精油4~6滴入れます(1~1.5%濃度)
3. 精製水を容器の肩の部分まで注ぎます。
*使用の際はよく振って、顔などにかからないよう、空中に向けて散布してください。
また、その際目に入らないように注意なさってください。
化粧水ではありませんので、皮膚には散布しないでください。
お子様やペットが誤って口にしないよう十分に注意なさってください。
<バスソルト>
(フットケアやハンドケアに適しています)
ソルト(天然塩)・・・・・・・・・・ 大さじ 3
エッセンシャルオイル・・・・・・・・4~5 滴
作成手順
1. ソルトにエッセンシャルオイルを入れてよく混ぜます。(これでアロマソルトのできあがり)
2.大きめの洗面器もしくはバケツを用意します。(床が濡れないよう新聞か布をひいておくとよいです)
3. 38~40度のぬるめのお湯にいれ、15~20分位足浴してください。(熱めお好きの方は熱めで) 天然塩は発汗促進効果があるので、新陳代謝がよくなります。 さらに、エッセンシャルオイルをプラスすることで、相乗効果が期待できます。
【注意】
●お肌がチクチクしたり、異常があった場合は使うのをやめ、医師の診察を受けて頂くことをおすすめします。
●お風呂にもいれてもいいですが、24時間風呂などのお風呂には、使えませんのでご注意ください。また、入浴後の香りが気になる場合は、洗い流し、部屋の換気をしてください。
●このほか “ルームコロン”“アロマジェル”“アロマスプレー”“アロマ石鹸”など色んな応用ができるのも アロマの楽しみです。
【精油の使用上の注意】
~精油は植物の成分が濃縮された揮発性の液体です。品質を確かめて使いましょう。~
● 原液は飲用したり、直接、肌や粘膜、目の回りなどにはつけないでください。ごく一部の精油を除いては、原液塗布 はできません。
● 幼児の手の届かないところにおいてください。
● 光感作作用のある精油(主に柑橘系)は、シミの原因になりますので、塗布した直後は日光に当たらないようにするか、外出する場合は、4~5時間経過してからにしてください。肌の弱いかた、敏感なかた、心配なかたはパッチテストを行うことをおすすめします。
● もし誤って原液が肌につき、異常があった場合は、植物オイルで拭き取ったあと、石けんをつけて洗い流してください。
● 妊娠中、薬を服用中、疾患をお持ちの方は、医師の指示を受けてからのご使用をおすすめします。
※精油は医薬品ではありません。 自己責任のもとでご使用ください。
お役立ちサイト アロマテラピー